キリンビール、米国大手Brooklyn Breweryのビールを日本国内にて生産!
昨年、大きな合併話があり
結構話題にされていた方も多かったのではないでしょうか?
僕もこの話題にふれ、
年明けには色々と大きな動きがあるよと予想しましたが、
動きが出てきているようですね(^^;)
以下Craftdrinksさんからの引用
【速報】ブルックリン、キリンが国内生産開始
Sep 14, 2016
昨日まで2日間、CRAFT DRINKS BAR @sansaをオープンしました。お足元の悪い中多くの方にお越し頂きました。心より感謝申し上げます。またこのような機会を設けたいと思いますので、その際はまたご案内致します。この度は誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
さて、ご挨拶もそこそこに、速報が入りました。日経新聞の見出しは「米著名クラフトビール、キリンが国内生産」となっており、アメリカのBROOKLYN BREWERYのビールを日本のキリンビールが国内生産することになったと報じています。詳しいことはまだはっきりしませんが、今のところ明言されているのは以下。
- 2017年1月をめどに合弁会社を設立する。キリン側が50%超を出資するもよう。
「ブルックリンラガー」の缶、瓶、飲食店用たる生をキリン工場で生産し、高級スーパーや酒販店、都心の飲食店などを通じて独占販売。
国内クラフトビール市場は約4万キロリットルで、キリングループはそのうち約4分の1を占める。2021年に市場は15万キロリットルに成長すると予想されており、キリンは50%のシェア確保を狙っている。今までBROOKLYNのビールはネストビールを生産する木内酒造が製造していて、一部流通しておりました。しかし、今回ライセンスが完全にキリンに移ることになるようです。
注目すべきは要点の最後。大手ビール(発泡酒、第三のビールは含みません。)はレンジによって幾つかに分けられるでしょう。
- スタンダード アサヒスーパードライ、キリン一番搾りなど(最安値価格帯のビール)
プレミアム サッポロエビス、サントリープレミアムモルツなど(スタンダードより数十円高いゾーン、プレミアムの定義は特に無い。)
クラフトカテゴリー クラフトセレクト、クラフトラベルなど(いわゆる「クラフトビール」と区別するため、業界紙などでは「クラフトカテゴリー」としています。)現在各社高級商品を投入していきており、キリンはすでにグランドキリンを発売しています。日経新聞によると、「1本400~500円程度と一般的なビールより高くなるとみられる。」すでに展開していた「クラフトカテゴリー」よりも更に上を行くものを出そうとしているのであり、海外の著名なビールの看板を使った大手による新カテゴリー開発の第一歩と見て良いと思います。そして、本気で50%取りに来ると思います。(記事で言われている「クラフトビールの定義」が曖昧に感じられるので、統計が取りにくい気もするのですが・・・)
もう一点付け加えます。「缶を製造する」と書いてありましたね。これはコンビニ、スーパーへの展開もしますよ、という意味です。すでに多くのビールで埋め尽くされていますが、キリン商品がまた一つ増えます。物理的に限られた棚を様々な銘柄が埋めつつも、実は親会社は一つだったという状況に持っていく為のポートフォリオに違いありません。
これに黙っていないのがアサヒでしょう。ミーンタイム、ペローニ、グロールシュが絶対に近々上陸します。店頭棚戦争勃発の予感です。
インベヴ、リベートばら撒き作戦に・・・のようなことが起こらないといいなぁ・・・と私は思っています。
で、もうひとつ良い記事がありましたので
こちらもどうぞ!
クラフトハートブルワリーより引用
- カテゴリ:
- 我思う故に麦酒有り
今日は夜になっちゃいました
気になるビールのニュースがはいりました、キリンがニューヨークのブルックリンと提携をするそうです
「キリン、米クラフトビール会社と提携 」
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ13HYJ_T10C16A9EA2000/
これにより日本国内で大規模な委託醸造が再び(以前、木内酒造さんが造られていました)始まり、国内の広い地域で輸入物より劣化の少ないブルックリンラガーが飲めるようになります。
「クラフトビール革命」という本にまでなったギャレットオリバーのクラフトビール革命はついに日本にまで届きました
さて、クラフトビールメーカーが大手にM&Aされるたびに「クラフトマンシップが失われる」と嘆く人達がいますが本当にそうなんでしょうか?
キリンはヤッホーブルーイングと業務提携しよなよなエールを生産しています
これによりよなよなエールからクラフトマンシップは失われたのでしょうか?
私はそうは思いません
石井さんが目指した「このビールで日本のクラフトビール界をアッと驚かせてやる」というクラフトマンシップは衰えるどころか大手の力によってますます進攻を強めていると思えます
今回のブルックリンラガー国内生産も同じだと思います
ギャレットオリバーの目指したクラフトマンシップあふれるクラフトビール革命は海を超えて日本にまで侵攻してきたのです
キリンとの提携によりブルックリンラガーの味が平坦化したり大衆化する事は絶対に無いでしょう
なぜならそれはキリンが欲しかったブランドではなくなるからです
よなよなエールも同じ
M&Aと業務提携を同列に論じることは乱暴かもしれません
でもどちらであってもクラフトマンシップが失われることはないと強く思います
クラフトハートブルワリーのビールは以下のサイトでお買い求め頂けます
http://craftheart.easy-myshop.jp/
ビールのセミナー出来ます!
様々な場所でのビールセミナーの講師や新聞・雑誌等のビール記事執筆、インタビュー経験あります
ビールの超入門基礎知識
プロ向けビールの基礎知識セミナー
業務用サーバーや缶・瓶ビールの注ぎ方セミナー
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等など
ビアテイスターセミナー講師
醸造学基礎セミナー講師
NHK文化センタービール講師
尾道自由大学本気のビール学講師
ビールのプロ中のプロ「マスタービアジャッジ」資格保有
9年半ビアパブを経営してきた経営者
5年間ビール造りをしている醸造者
すべての経験を活かしどんな内容でも出張して2時間程度からビールのお話いたします
下記のメールにて気軽にご相談下さい
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お店のビールに豊かな選択肢を!ビールを飲まれるお客様に選ぶ楽しみを!
福山の地ビール
クラフトハートブルワリー Craftheart Brewery
〒720-0812
広島県福山市霞町2-5-7
e-mail:s-kobatake@kansha.co.jp
https://www.facebook.com/craftheartbrewery
http://heartpia.jp
消費者にとっては嬉しい事ですが、
業界関係者にとってはこの波にどう対処するかの決断が分かれ目になりそうです。
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